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肩の荷を下ろして

slug
  • ナメクジ | Slug
  • ナメクジは見た目の気持ち悪さと植物を食べてしまうことから嫌われがちです。表面のぬるっとした感じと体から突き出した2本の目がなんとも言えません。
    子供のころ、ナメクジはカタツムリの子供だと思っていた時期があり、いつかナメクジから立派な殻が生えてくるものだと信じていましたが、異なる種類の生き物だと後で知ることになりました。ただし、ナメクジもカタツムリも同じ陸上に進出した貝類の仲間で、カタツムリが貝殻を失う方向で進化したものがナメクジになるので、ナメクジはカタツムリの仲間に位置します。
    もともと乾燥や外敵から身を守るための大事な殻ですが、狭い隙間に入り込む時に邪魔になることや、殻が無い方が自由に動き回れることから、殻をなくす方向に進化することを選択したようです。身を守ることを優先するのか、活動範囲を広げることを優先するのか、非常に難しい判断だとは思いますが、ナメクジもカタツムリもどちらも種の保存ができているため、どちらの選択も正しかったと言えるのではないでしょうか。

    また、日本には三竦み(さんすくみ)という伝承があり、三つの者が互いに得意な相手と苦手な相手を一つずつ持つことで、三者とも身動きが取れなくなるような状態のことを指します。ヘビとカエルとナメクジは三竦みの代表例であり、ナメクジはカエルには食べられてしまいますが、体の粘液でヘビを溶かしてしまうと昔の人には信じられていました。実際には粘液にヘビを溶かしてしまうほどの強さはありませんが、あのぬるぬるした体にはできれば触りたくないです。

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